ムネモシュネ

記憶とはこんなにも不死

左手を差し出す

どんなに残酷なことでも、
何かを知りたくなかったと思ったことがない。

それは私が「真実はそれ自体が価値あるものだ」「真実を知った自分の悲しみなど、取るに足らないものだ」と考えているからだけど、
(たとえば、「親が自分を愛していない」とは、悲しいかもしれないが、むしろ知るべきことだと思う。)

その考えは、時々ひとを傷つけるものに変わるらしい。