ムネモシュネ

記憶とはこんなにも不死

「蒙古斑」ハン・ガン

ハン・ガンにお熱。

菜食主義者』に収められたうちの一篇。表題作とは設定がリンクしている。

今作は表題作よりも私に訴えかけるものが少なかった。小説において、言葉で直接表現するべきでないものを、言葉で直接的に表現しすぎているのだ。

性的なモチーフを私があまり好まないのもあって(特に体に花という表現)、あまり快い読書体験ではなかった。

念のため断っておくが、このブログに書いている読書感想文は、あくまで「個人的な感想」であり、「批評」ではない。